ひまじんのいまじん(仮)

息抜きに呟いています。テーマが一貫していません。

保険屋と波奈屋

【保険屋と波奈屋】


鏡の前
中指を立てるなどする
頭空っぽ
何もしない考えない
決めない寝たきりの
お前に向ける


皆の生きるめかしこんだ時代は
そのお前に
死ぬまで生きろとせがむよ
高尚な人間様に扮したペテンに向けて
死ぬまで生きろとせがんでくる

歴史上最高に美しい21世紀は
その類を見ない美貌で華麗に舞って
お前の肩を後ろから
さらりとつかんで離さない
「地獄の底までおともいたします」
うっとりする掛け声はおもてなし
これぞ我が世紀、美しいかな

ペテンならまだしも
ペテンのペテンともなると
その扮装は辱められることなく
この上なく淡々と且つ見栄えよく
脱がされる
恥ずかしいことは全くないということが
寧ろまったく恥ずかしい
お分かりいただけるだろうか



高尚な人間様の御前に
献上された農作物や魚介の賜物
御前はいただく素振りも見せず
早々に
たらふく平らげた

奔走することなく慌てることなく
御前は
黙ってただ鎮座し
はっけよい
待った食った
そして立った
何事もなく
寄り切り、去った
去った!

そんな御前
お前よ

そんなお前に御前の未来は永劫こない
なぜか
手前を何事かわかっていないからだ
お前は幸せを噛みしめる能力がない
ただ不幸がっているだけ
滑稽千万
何者でもないし
何も成し遂げられない
そんな奴だ
奴だ!

時代に漂う奴には奴相応の淘汰の明日が待っている

今に気づく
お前の求める答えは
実際に求めた答えと
姿かたちが全く異なっていたことを
格好いい色眼鏡をかけて澄ましたお前の
その醜いご尊顔は
隠しきれていなかったことを


果てはない
だからこそ
その肩の重いことがよくわかる
立ち竦んだ下界に
金切り声轟くこともなく
ただ誠実に
整然とあるのみ